Shizuyo Le Nestour

 1961年、奈良県生まれ。4歳でピアノを始める。6歳より20歳まで宮沢明子に師事。大阪音楽大学ピアノ科を経て、同大学院修士課程修了。NHK洋楽オーディション合格。朝日新聞主催新人音楽コンクール入賞。1981年、奈良県吹奏楽団との共演「ラプソディー・イン・ブルー」でデビュー。関西を中心に演奏活動を始め、当初から現代音楽の初演も多く手掛ける。1987年、スペイン政府の招聘を受けて、サン・ティアゴ・デ・コンポステラの国際音楽講習会に参加。同地にて、最優秀ピアニストに与えられる『ロシタ・ロペス・コミュニオン賞』及び『ロサ・サバテル賞』を受賞。1988年、大阪にて、スペイン大使館及びベーゼンドルファー社後援の一連のリサイタルの後、渡仏。エコール・ノルマル音楽院にて、演奏家資格ディプロムを満場一致で得る。1993年、ソーゲ(SAUGET)国際コンクールにて、三位入賞、『二十世紀の音楽賞』を受賞。パリ国際室内楽コンクールにて、三位入賞。1995年、サン・モール国立音楽院にてチェンバロの金賞を満場一致で得る。1990年から2003年まで、往年の大歌手カミーユ・モラーヌ(Camille MAURANE)のアシスタントとしてピアノ伴奏はもとより、発声テクニック及び詩の解釈を学び、フランス歌曲の翻訳を手掛ける。2000年からは、戀 ル・ネストゥール(Reyne LE NESTOUR)のペンネームで、日本古来の形式を継承した和歌の研究、創作活動を開始する。パリ仏蘭西同人誌『雛罌粟』で数年に渡り、『万葉集』の研究エッセイを執筆する他、劇団『二の会』のシナリオ制作にも参加。ボストン在住の作曲家、中谷庸子との共同制作の歌曲集は、「睦魂」「小夜風」「ひさかたの」「にび色の鳥」など、ほぼ二年に一作のペースで発表されている。フランス、日本、イタリア、米国における演奏会は数百回にのぼり、レパートリーはバロックから現代音楽まで、形式もソロ、室内楽、伴奏と幅広い。2010年から2年連続で、バークリー音楽院(ボストン)からの招聘を受け、同音楽院にて、セミナー及び現代曲のソロ・リサイタルを行う。現在、パリ・エコール・ノーマル音楽院の公式ピアニスト。U.F.A.M.(婦人音楽芸術家連盟)コンクールの審査員。2014年、京都でピアノリサイタルを開催。2016年には、埼玉県越生町から招聘を受けリサイタルを開催する。現在パリ在住。

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