『VIVACE』は音楽の新しいコンセプトの提供を主旨としており、そのためには伝統芸術、歴史、哲学などの、他の分野との融合が必須であると考えています。

　クラッシック音楽、とりわけ現代音楽の普及を目指して、コンサートはもとより、マスタークラスや他分野との共同レクチャーなどの企画を定期的に催しており、これらの活動をとおして、世代を問わず音楽に親しむ人々の輪が広がり、またそれが生活環境の向上に繋がることを願っています。

　『VIVACE』は元来、異なる分野の女性達の集まりから発足し、運営され始めました。男女平等や互いの尊重など、社会における一体性が机上の空論で終わるのではなく、現実的な一体感を提唱することこそが私達のコンセプトでした。やがて人種も国籍も、教育過程や職業経験も異なるメンバーが集まるようになり、私達の活動の特徴は、まさにその多様性にあります。

　現在、音楽の分野では、現代音楽の創作やジャズのアレンジをはじめ、日本の伝統音楽に至るまで視野を広げ、それらの歴史的背景なども異なる言語に翻訳しながら普及活動を展開しています。また、子供達の音楽教育のための『Little Vivace』というセクションを開設し、ワークショップやコンサートなど、若い世代の人達が音楽に親しみ理解を深めていけるようにサポートしています。