今から一年ほど前、マサチューセッツ州の「ミュージック・ティーチャーズ・アソシエーション」という音楽団体から委嘱を受け新しい作品を書く機会を得た。迷うことなくピアノ曲を書くことに決めた。五年以上会えていない親友のピアニストにアメリカで初演してもらうためだ。八ヶ月という時間をかけ、曲を完成させて、「白と黒の間」と言う題名にした。ピアノの鍵盤(白鍵、黒鍵)を意味すると同時に、それは私たちが常に「生と死」の間を彷徨っていることを表現している。添付は、「白と黒の間」が初演されたバーモント州でのコンファレンスのプログラムである。